ポイ捨て

教室の前には新栄公園という大きな公園があり、道路は車2台が慎重にすれ違う細い道なのですが、ポイ捨てが後を絶ちません。

中でも一番多く捨てられるのは、そう「タバコの吸い殻」です。

ということは、大人のモラルが残念ながら一番低いのです。

子どもたちが標語を考え、生徒と職員で看板を作成しました。

5日間も教室を空けたら…ゴールデンウィークの後半に入る前日に、看板を取り付けました。

さて、その効果は…

連休最終日の昨日、石垣に戻り教室へ来てみると…

それぞれの看板の下に1個ずつ…

明らかに減ったのは喜ばしいことですが、わざわざ看板の下に捨てるかね…

 

 

如己堂

永井隆先生が終の住家とされた如己堂を訪ねました。

息子の誠一(まこと)さん 「原子野に「にょこっと」できたから にょこどうなの?」

永井隆先生 「『己のごとく人を愛せよ』という言葉を生きてくれるように、一生、人を愛することを忘れないようにと願ってこの名前を選んだんだよ」

片山はるひ 著      永井 隆 原爆の荒野から世界に「平和を」 より

 

苦しみを体験したことのない人は無邪気である。

辛い目におうたことのない人は無遠慮である。

心に傷のない人は鈍感である。

自分が鈍感だから、敏感な人が傍らにいることに気がつかない。

そうして無邪気に他の人の心の傷に触る。

無遠慮に他人の胸の痛みを刺激する。

それも、傷に触るとは知らず、

痛みを起こすことも悟らず、

天真らんまんとやっているのだから罪はない。

罪はないけれども、やられた方はひどい目にあう。

 

永井 隆 著 「この子を残して」より

 

私はどうだろう、熱心な無理解者になっていないだろうか、

子どもたちの心の声に耳を傾けているだろうか、

教室の精神「もし、私があなたの立場だったら」を身を持って実行しているだろうか、

子どもたちを心から大事にしているか。

 

先生として

親として

人として

先生の生き方に倣い、1ミリでも近づきたい

原点に立ち返ってきました。

また会いにきます。

永井隆・緑夫人の眠るお墓  坂本外人墓地

 

ペアレント・メンター

ペアレント・メンターをご存知ですか。

ペアレントは親、メンターは仕事上または人生の指導者、助言者の意です。(コトバンクより)

かつて沖縄でも養成講座が開かれ、研修を修了してペアレント・メンターが誕生していますが、ここ八重山地域ではまだまだメンターの存在が知られておらず、定着するに至っていません。

この連休に長崎まで足を運んだのですが、かつて那覇で一緒に研修し、沖縄市でメンターとして活躍され、その後長崎へ居を移してからも先輩保護者として精力的に活動されている友人を訪ねました。

活動の仕方、方法そして何よりもその熱意、心を肌で感じることができました。

診断された、または発達の課題を指摘された、感じている親御さんが保護者同士でお話しできる態勢、関係を作っていくための力を頂いてきた今回の長崎訪問でした。

 

ルドルフとイッパイアッテナ

家庭訪問の間、子どもたちの下校が早いこともあり、前半に上映会を開く日が多くありました。

 

中でも、「ルドルフとイッパイアッテナ」は私が一番観せたかった映画です。

児童文学の名作です。

 

私が一番好きな場面は、ねこたちが文字を学んでいくところです。

 

「生きていくために役立つのは文字」

「字が読めるようになれば、いろんなことがわかる。」

「本を読むと、知識が得られ、教養が身につく。」

イッパイアッテナという、ボスねこのセリフです、格好いいですね。

 

「人間の子たちは、何年もかけて何十も何百もの字を覚える。」

「読めるだけでなく、書けるようにもならなければならないんだ。」

 

学ぶ喜びに目覚め、次から次に知りたいという意欲が湧きあがる子ねこのルドルフが、たくましく、力強く生きていきます。是非ご覧になってみてください。

Scratch プログラミング

Scratchをご存知ですか。

アメリカの大学で開発されたビジュアルによるプログラムです。

子どもでも容易く取り組め、楽しみながら様々なことを学ぶことができます。

また、これまで学んだことを再確認したり、こういうことだったのか、と気づけることもScratchの魅力だと思います。

例えば、1秒

日常では、時間の単位で一番小さく、1秒なんてあっという間だと思っていますが、いざゲームとして動かそうとすると、長~く感じられます。そこで、1より小さい数に設定する必要が出てきます。

計算ドリルでは、いつも機械的に小数点を10倍したり、10分の1にしたりしていますが、小数って、こういう時に使うものなのか、と気づき、普段の学習と結びつくと嬉しいと思います。

その2、数直線、座標、正負の数

数の線で表すとき、右に行くとふえる、左にいくとへる。

左は負の数がふえ、右は正の数がふえる。30は+30のことか!

X軸の左は-で、右は+、座標は数直線だ!

上にあがるとふえ、下におりるとさがるのがY軸だ!

ただ数字をあてはめてかいてたた関数のグラフと、スプライトの位置関係がピーンとつながったら、最高の気分ではないでしょうか。

 

 

 

 

パソコン入力

パソコンを触らせると、マウスの扱い方は手慣れている子も多く、格好いいのですが、キーの入力になると一本指打法など、そりゃちょっとというような打ち方をする子もいます。そんな時に探していて見つけたのがこのサイトです。

正しい指使いができるようになってほしいと、始めてみました。

因みに、これまでの私自身は全くの自己流です。

難しいのなんの!

ディスプレイだけを見て入力することができません…

どの指を使うべきかが示されます。

普段の指使いが適当なので、躊躇してしまいます。

スコアは驚くほど伸びません。

 

楽器でも、ずっと指の方ばかり見てしまう自分…

折角の機会です。子どもたちは、ホームポジションと正しい指使いをマスターしてください。大人になってから直すのは容易ではありません。

障壁

半年に一度の、CT検査と診察による経過観察に行ってきました。

寛解状態が8年を越えて9年目に入り、大病を患ったのがだんだん遠い昔に思えるようになってきました。

でもその時の苦しみや悲しみをはじめ、病気しなければ分からなかったことは今でも大切にしています。

言葉を発しようにも音声言語として出てこない体験や、たった5ミリほどの段差が何十センチもの高さに感じられる体験、すぐそこにある物を痛みと拘束で取ることができなかった経験は、五体満足で生まれてきた者としては衝撃的なことでした。

それらは、その後の私の人生に大きな影響を与えています。私の経験はICIDHの医療モデルに相当すると思いますが、ICD-10の社会モデルを考え、理解し、この教室を続けていくのに不可欠です。

いつもは沖縄本島へ足を運ぶと、リサイクルショップや古本屋で、知育教材や本をどっさり買いこんでくるのですが、今回は運動用具を購入してきました。

心身とも健康でいられるよう、職員も子どもと一緒に体を動かし、楽しみたいと思います。

学び方

本日、島内の小中学校で入学式が執り行なわれました。

入学や進級を前に、小6以上のお友達と映画「ビリギャル」を鑑賞しました。

この教室にも、様々な学び方をする仲間が集まっています。

わかること、学ぶことが楽しくなりそうだという、前向きな気持ちを少しでも高めたいと思い実施しました。

 

昨年4月にうるま市の伊計島に開校したドワンゴの通信制高校「N高等学校

坪田先生と提携して東大を目指す子たちも学んでいるそうです。

学校は違いますが、この寺子屋からも通信制高校に通い卒業を目指している子がいます。

この教室も個人塾から数えると6年目、県の指定事業に認可されて4年目を迎えます。

それぞれの教育的ニーズにもっともっと応えられるよう研鑽し、実践を積み重ねていきます。

 

筆箱

こちらの地域では、今週の金曜日から新学期が始まります。

学年初めの三日間は「黄金の三日間」と言われていて、どの先生もどの子も、新しい学年のスタートに希望を抱いて、「今年はやるぞ」という気概に満ちています。

この時期を大切にしてほしいです。一年がうまくいくかどうかがかかっているといって過言ではありません。

この春休みに、学用品を補充したり、買い替えたりしたことと思います。特に筆入れは毎日使う身近な文房具ですから、外も中も買い替えたり、足したりしたのではないでしょうか。

筆入れの中身はその子の気持ちの状態を映します。

新しい筆入れや鉛筆、ペンを眺めて、担任の先生は誰だろうかと希望に思いを馳せていると思います。

 

この時期に整えた筆入れの中が、ひと月、ふた月たっても続いているように、時折ゆっくり開いて眺めてみて、学年当初の気持ちを振り返り、維持していきたいものです。

 

バランスボールとバランスクッション

昨日は世界自閉症啓発デーでした。世界各地がブルーに染まり、様々な催し、取り組みが行われました。

そして日本では、今日から発達障害啓発週間です。シンプル・シモン、面白いですよ!

土曜日に、痛いところがあって整形外科にいきました。

最近は多くの病院で、クラークとよばれる人が、医師に代わってに診察前に患者に尋ねたり、診察中にカルテを打ち込んでいます。

そのクラークが、バランスボールに座ってPCを入力していました。

おっ、と思って見ていると、その下にはバランスクッションが…

二段重ねの合わせ技! 安定して座っています。

整形外科で実践しているので、効果やエビデンスも織り込み済みなのでしょう。興味深かったのですが、診察室で写真を撮らせてとは言えませんでした。

どの子にヒットするかなあ、教育的効果も見てみたい。

ちなみにドクターは、チェアーに座っていました。