国立科学博物館に、「歴史を旅する日本人」というコーナーがあります。
港川人から江戸時代まで、ヒトの進化と生活に着目した模型が展示されています。
髪の毛や産毛の1本1本までがリアルで、今にも動き出しそうです。
もしかしたらいつか、石垣島で発掘された白保竿根田原人の模型も作られ、展示されるかもしれません、その日が楽しみです。
江戸時代のヒトは、近世人と表示されておりました。男の子の髪形が現代からみるとユニークですが、当時は当たり前の髪形だったのでしょう。何かを真剣な眼差しで見つめています。
説明書きにこのように記されていました。
わが子を寺子屋に連れてきた母親と、武家出身と思われる先生。平和の続いた近世には、庶民の間でも寺子屋における「読み書きそろばん」の教育が普及した。先生が説明している「傘式地球儀」は、土浦の沼尻墨僊の発明によるもので、最新の知識を庶民にまで至らせるという日本式教育の象徴といえよう。
国立科学博物館らしい表現です。
子どもたちの知的好奇心を満足させる教室であらねばと改めて心に誓った次第です。