希望の星学園

今年私は生まれ年です。12年ぶりに、中学時代の同級生と旧交を温める同窓会があり、故郷の奄美大島に帰省してきました。

この「希望の星学園」は、私が子どもにかかわる仕事をするきっかけになった施設です。

大学2年生の夏休みに、ここで一か月間実習をしました。実家のある龍郷町内にありますが、当時は昭和、まだ精薄児入所施設とよばれていた頃です。昨年50周年を迎えたそうですが、ということは当時創立23年で、まだまだ若い施設だったのですね。離島を含む奄美大島じゅうの子どもたちがここで共同生活をしていました。

私は学園も子どもたちも、小学生の時から知ってはいましたが、年に一回出会う位で、まだインクリュージョンなどという言葉もなく、同じ町内に住みながら彼らは遠い存在でした。ですから19歳の時、初めて身近に接することになります。それはそれは新鮮で素晴らしい出会いでした。

毎日がびっくりする出来事やハプニングばかりでしたが、それを楽しめ、大変なことも喜びとして受け止めることができました。実習を終える頃には、子ども達にかかわる仕事に就こうと決心している自分がいました。

卒業後に勤めませんかと誘っていただけましたが、学校教育に進むことになります。そして巡り巡って今、また近いところで仕事をしています。

実習当時面倒をみていただいた先生が、今は理事長・園長先生

当時担当した小学生も、敷地内にある成人の施設にいるはずです。

実家を出発して奄美空港に向かう時に、国道沿いにあるこの学園を必ず通りますが、さあ、石垣に戻ってまたがんばるぞと力をもらっています。