好きなことから学ぶ

本日は千秋楽 逆転優勝にファンが湧きました。

稀勢の里と照ノ富士、それぞれの先代の親方は隆の里と二代目若乃花、ライバル同士ではありませんか。

当時私は小学生でした。隆の里や若乃花が現役の頃からの相撲好きです。

相撲に興味を持ち、そこから派生するいろいろなことを学びました。

相撲は、1、3、5月とひと月おきに開催されます。一場所の日程は15日なので、勝ち越しと負け越しがはっきりします。偶数と奇数の概念を学校で習う前に何となく理解しました。

明日この人が負けるとこうなって、勝つとこうなって、と場合の数のようなことも一人でやっていました。

好きになると力士を覚えます。四股名は漢字が主で、絶対学校では習わないような字も沢山あります。随分読み書きできるようになりました。

また、力士の出身地や、~山、~川などという四股名から、行ったこともない都道府県名や市、山地や河川に親しみを持って覚え、後に地理で役立ちました。

現役力士を覚えてしまうと、過去の力士が知りたくなります。戦後、戦前から江戸時代まで、時代背景もそれぞれの横綱の逸話とともに頭に入ってきました。

独特の筆文字にも興味が湧いてきます。自宅の風呂のコンクリートの壁に水で書きながら、何とかしてあの芸術的な字を書きたいと、タダで練習していました。

相撲ばっかり見てないで、少しは勉強しなさい、と小言をもらったこともありますが、今思えば、随分効率的に勉強していたようです。

教室に通ってくる子には、学習性無力感を持つ子もいます。何とかして学ぶ楽しさと喜びを少しでも味わわせたいと、日々模索しています。

好きなことでないと、興味・関心は起こりにくいと思います、ですから、好きなことをまず見つけてほしい、春休みはそんな時にしたいです。