児童心理治療施設というのは、児童福祉法第44条2に、「児童を短期間入所または保護者のもとから通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所した者の相談その他の援助を行う。」とあります。
大体一県に一施設あるようです。沖縄県にも、昨年度から設置されたので、糸満まで見学に行ってきました。摩文仁の平和祈念公園の向かいあたりに位置しています。
施設の中ですが、まあ素晴らしいこと、設備だけではありません、職員配置の手厚いこと、医師・心理士・教師・福祉士・児童指導員etc…
施設内が小中の分校になっているので、各学年の担任の先生、専科の先生も常駐していますし、体育館や校庭もあります。
ドクターは小児神経等の医師が交替で勤務、心理士も複数名常勤おり、専門の部屋があります。
日常生活は支援員、指導員の先生が昼夜かかわります。また、給食、朝夕食を作る厨房も備わっています。
一人ひとりの子ども達への丁寧なかかわりが、施設内の清掃の様子や掲示物から伝わってきました。
次年度には30人の定員一杯になるようです。親子関係が危機的状況にあるご家庭の子が優先で、誰もが利用できるわけではありませんが、教育と福祉と医療が連携する理想的な体制を拝見し、羨ましく思うと同時に希望や頑張る気持ちも頂きました。