本土に住んでいたころは、よく歩きました。
高校時代は、長崎に住んでいました。外出時に当時100円の路面電車代を節約して歩き、帰りはバスだと坂を登るものの、20円安いからと最寄りの電停から寮まで歩いていました。
大学は東京でした。より歩くようになりました。授業が早く終わる日は、定期を持っているのに新宿まで30分から1時間かけて歩いたり、1つ前の駅止まりの終電から、自宅まで1時間かけて歩いたりしていました。
きわめつけは、駅から遠いと家賃が安いからと、最寄駅から徒歩20分近くかかるところに住んでいました。
今思うとヒマだったのかもしれませんが、それなりに学業とアルバイトに励んで忙しくしていました。
その分、健康で体力もあったように思います。
今では車の恩恵にどっぷりと浸ってしまい、わざわざ歩く機会を設けない限り、てくてく歩くことがなくなっています。
子どもたちも例外ではありません。特にこの石垣島は車社会で、子どもたちも、どこに行くにも送迎です。
また、公共交通機関を使っての移動というのはまずありません。島内では、そのようなチャンスは本当に限られます。
寺子屋でも送迎サービスをしていますから、皮肉にも下校時の歩く機会がなくなっています。
加えて、勉強するにも、将来働くにも、一定の時間に集中し続ける体力がなければいけません。
そこでできるだけ、歩行の機会を取り入れています。車の中のスピードとは違う、歩くことによって見えてくる世界、得られる感覚を獲得していきたいものです。